その後2カ月が過ぎた。ミステリー同好会のメンバーは、美鈴の殺人事件を考えることを、やめることにしていたので、彼らはミステリー同好会の部室で、各々が自由に本を読んだり、ビデオを見たり、お話したりして過ごしていた。
川崎麗奈の彼氏がスマートフォンをいじっていたが、突然声を上げた。
「あの俳優と美鈴さんに弟を殺された女優さんですよね。結城沙羅さん。」
「そうだけど、それがどうしたの。急にそんな大きな声出して。」
川崎麗奈はそう言った。
「だってあの女優さん結婚して、芸能界を引退するっていうニュースが今、スマートフォンに流れたよ。」
「だから何よ。あの女優さんも結婚ぐらいするでしょうよ。それに引退して家庭に入るのだから、きっとどこかのお金持ちの男性と玉の輿結婚でしょう。あの女優さんすごくきれいだったからね。」
「ああ、相手は金持ちだろうね。弁護士みたいだよ。」
「ほらね。よくある話じゃないの。」
川崎麗奈とその彼氏の会話を聞いていた、松田響輝と由美子は二人に近づいてきた。
「その弁護士ってなんていう名前なの。」
由美子がそう言うと松田響輝も興味ありげに川崎麗奈の彼氏の方に目を向けた。
「ちょっと待って、今確認するから、えっと……。あった。服部弁護士って書いてあるよ。個人で事務所を立ち上げている人みたいだね。付き合いは長いみたいだね。高校生の時の先輩後輩みたいだよ。その頃から交際していたみたいだね。」
「そんなことってある。」
由美子の言葉に川崎麗奈と彼女の彼氏は不審に思っていた。
「どうしたの、なぜそんなに驚いているの。」
川崎麗奈は由美子に聞いた。